賀茂神社

あまさき じょう

賀茂神社社殿。
賀茂神社社殿。

 賀茂社は、応徳元年(1084)、山城国賀茂社の分霊が大蔦(津多)島に奉斎されたことが始まりとされる。

 寛元四年(1246)の堀河上皇による諸国御厨の設定しており、そのひとつが蔦島周辺と推定されている。これを期に賀茂神社は単に周辺の信仰の対象というだけではなく、仁尾の住民をその神人として取り込んでいった。

  明徳二年(1391)、細川頼元が別当神宮寺を建立して以降、祭礼に毎年のように細川氏から使者が遣わされたが、応永二十二年(1415)、守護・細川満元が仁尾の神人に対する京都賀茂社の課役を停止すると、神人に対する支配権は細川氏に移るようになっていった。

香川県三豊市仁尾町仁尾

 

関連人物

その他の関連項目

参考文献

  • 橋詰茂 「讃岐海賊衆の存在」(『瀬戸内海地域紙研究 8』) 文献出版 2000