萬福寺

まんぷく じ

応安七年(1374)建立と伝えられる萬福寺の本堂。国指定重要文化財。
応安七年(1374)建立と伝えられる萬福寺の本堂。国指定重要文化財。

 益田川右岸にあり、益田氏の城下町・益田の外縁に位置する時宗道場。前身は中津(中洲浦)にあった天台宗寺院・安福寺。

 安福寺は万寿三年(1026)の大津波で伽藍を喪失し、以後、細々と法脈を保っていたが、正和二年(1313)、呑海上人により時宗道場として再興されたという。その後、応安七年(1374)、益田兼見により、現在の地に移され、萬福寺と改称された。

  15世紀末頃、益田を訪れた雪舟は萬福寺に庭園を設計しており、萬福寺が当時、益田の文化の拠点の一つであったことをうかがわせる。

 

島根県益田市染羽町

 

Photos

萬福寺本堂2 益田兼見・兼方のものと伝わる五輪塔。

関連人物

  • 益田兼見
  • 益田藤兼
  • 益田元祥

その他の関連項目

参考文献