白井 助四郎

しらい すけしろう

仁保島城二の丸から眺めたかつての広島湾。画面中央の丘陵がかつての江波島。
仁保島城二の丸から眺めたかつての広島湾。

 仁保白井氏の武将。

 天文九年(1540)正月二十二日、広島湾の江波島において武田方の二名を討ち捕った。このことについて大内氏奉行人・杉興重は、頸が披露されたことや「馳走之次第神妙」と評価されていることを正月二十四日付の書状で助四郎に伝えている。

 天文八年の暮から大内氏による武田氏攻撃が本格化しており、広島湾では武田方と大内方の両水軍が各地で激突していた。地の利に明るい仁保白井氏は大内方水軍の一翼として活躍。助四郎以外にも白井房胤が「河内海賊」(川内水軍)ら武田方水軍と戦って功績を挙げている。

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関連人物

その他の関連項目

参考文献

  • 河村昭一 『安芸武田氏(中世武士選書)』 戎光祥出版 2010