大畑

おおはた

 下北半島北側に位置し、宇須岸などのエゾ地(北海道)と下北半島を結ぶターミナルを担った港町。

エゾ地への渡航地

  近世松前氏の史料『新羅之記録』によると、享徳三年(1454)、南部氏から旧下国安東氏領支配のための傀儡として田名部を与えられていた安東太師季(安東政季?)が、大畑から渡海してエゾ地・上ノ国の蠣崎季繁のもとに向かっている。『新羅之記録』がどこまで信用できるかは微妙なところだが、少なくとも、大畑が下北の要地・田名部と連絡し、かつエゾ地への渡航地であるという認識があったことは分かる。

参考文献