アフワル
あふわる
イエメン南部、アデン湾に面する貿易港。今日では港の面影すら残っていないという。
17世紀、イエメンの歴史家ジャルムージーの『イマーム=ムタワッキル伝』に「それは海に沿っている港である」と記されている。当時はアラビア海に面する港としてインド洋貿易の一翼を担っていたと考えられるという。
発掘調査
近年、フランスによる発掘調査が実施され、古くは13世紀の中国製陶磁片や、東南アジア製の陶磁類、ラスール朝期およびオスマン朝支配期に製造されたと思われるイエメン製陶器片などが大量に出土。アフワルが国際貿易港として賑わっていたことをうかがわせている。
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参考文献
- 栗山保之 『海と共にある歴史 イエメン海上交流史の研究』 中央大学出版部 2012